新しく我が家に加わった、Dio(AF62)の高速への道程
走りについては、遅いです。
先日、息子二人が、レッツ4とDioに乗って、一緒にはしっていたのですが、Dioはレッツ4に置き去りにされていました。
レッツ4は、プーリーを加工してあるので、ノーマルよりは、かなり速くはなっているのですが、それにしても、かなりの差がありました。
Dioを購入するときに、このバイクを使う息子には、たぶん、かなり遅いよといっておいたのですが、さすがに、かなりの速度差に、ショックを受けたようで、もう少し何とかしてほしいと言ってきました。
速度を出す出さないの問題では無く、走行に余裕があった方が良いというのが、私の基本的な考えなので、早々に、Dio高速化に着手しました。
エンジンや、吸排気系の改造は、バイクが壊れたら、試してみたいと思っていますが、現在の私の知識や工具では、却って性能を落とす可能性もあるので、ライブディオやレッツ4と同様に、改造は駆動系のみで進めていきました。
原付の高速化と言えば、やはり、ハイスピードプーリーの取付です。
候補は、KN企画・キタコ・武川・横綱部品の4つにしました。
・KN企画は、値段は、一番お手頃なのですが、アマゾンで売っていなかったので、今回はパスしました。
・横綱部品は、附属のウエイトローラーの評判があまりにも悪いので、今回はぱすしました。
・武川は、さいごまで、キタコと迷いました。キタコより外形が小さく、軽量のようです。エンジンのパワーアップをするなら、ありかと思いますが、パワーはそのままなので、少しでも外形の大きな方が良いと思い、外形の小さい武川は、パスしました。
・最終的に選んだのは、キタコのハイスピードプーリーです。軽量化されていないので、その分、丈夫で長持ちするだろうという勝手な判断で、決定です。
早速、アマゾンで注文しました。ついでに、5.5gのウエイトローラーも購入しておきました。
注文したハイスピードプーリーが届いたので、早速取り付けました。
ウエイトローラーの可動範囲は、純正よりも少し長くなっています。
ランププレートの形状は、純正とほとんど同じように見えます。
取付については、動画を作成しましたので、ご覧ください。
ライブディオは、結構色々な部品を外さないといけないのですが、Dioはボルトを6本外して、カバーを外すだけで、OKです。
ハイスピードプーリーを取り付ける前は、速度は55キロで頭打ちになっていました。
私より体重が、かなり軽い息子が乗っても、同じくらいという事でした。
この辺で、ちょっと嫌な予感はしていました。
多少の差はありますが、ハイスピードプーリーを取り付けても、加速は、若干の向上がみられるものの、最高速度は変わりませんでした。
ウエイトローラーを重くしてみたり、軽くしてみたりして、何通りか試しましたが、やはり最高速度は変化ありません。
プーリーを替えても、効果が無いと言う事は、他に何かボトルネックがあるかもしれないと思いました。
字を読むのが面倒な方は、まとめた動画を最後に貼り付けておきますので、そちらをご覧ください。
1.改造前には、Vベルトは、外周から5ミリくらいのところまで移動している。また、その状態で、ウエイトローラーは、端まで移動している。
2.ハイスピードプーリーでは、Vベルトは、5ミリちょっと位のところまで移動している。また、その状態で、ウエイトローラーは、端までまだ余裕がある。
3.ウエイトローラーの重量を変更しても、Vベルトの位置は、変わらない。また、ウエイトローラーの移動位置も、変わらない。
4.プーリーと、ドライブフェイスが接触している可能性を考えて、プーリーとドライブフェイスを加工しても、状況に変化は無い。
以上の事からわかる事は、
1.純正プーリーでは、ウエイトローラーが端まで移動している事から、純正プーリーでの最高速度は、約55キロである。
2.ハイスピードプーリーは、変速する余力があるが、何かの影響で、純正と同じ位置までしか変速しない。
3.プーリーとドライブフェイスの間には、まだ余裕がある。
ここまで考えて、答えが見えてきました。
そう、変速を妨げているのは、プーリー側では無く、セカンダリーという事です。
当初、セカンダリー側は、触るつもりは無かったのですが、原因を確かめるために、バラしてみる事にしました。
原因究明で頭がいっぱいだったのと、手がグリスでべたべただった事で、分解した写真を撮り忘れたので、状況は図で説明したいと思います。
セカンダリーを分解したところ、55キロで速度が頭打ちになる原因は、直ぐにわかりました。
トルクカムの溝が、摩耗していました。
図1が、本来のトルクカムの形状です。下の写真が、摩耗の無い状態です。
純正プーリーでは、ウエイトローラーの移動範囲に制限があるため、図1の青丸のあたりまでしか、トルクカムピンは移動できません。
そして、長年、この位置で走行した結果、溝が削れていき、図2のような状態になりました。
純正プーリーの場合は、これ以上変速しないので、図2の状態でも、差し障りは、あまり無いのですが、ハイスピードプーリーの場合は、プーリーはさらに変速が可能です。
しかし、トルクカムの溝が削れて、水平に近い状態になっているので、トルクカムピンはこれ以上移動する事ができません。
結果として、トルクカムが、プーリーの変速を妨げる事になってしまいました。
速度が55キロで頭打ちになる原因は、これで間違いないと思い、補修用部品を購入する事にしました。
トルクカムのみを購入してもよかったのですが、Oリングも劣化していたので、セカンダリーを一式購入する事とにして、KN企画のセカンダリー一式を注文しました。
セカンダリー一式が届いたので、早々に取り付け
傷だらけです。
とても新品には見えません。
予備部品として購入したのであれば、返品間惜しくは交換してもらうような状態ですが、使用するのに差し障りのありそうな状態でも無かったので、気にせずに取り付けました。
プーリー交換前は、一杯いっぱいの走りで、すごく遅く感じたのですが、少しではありますが、走りに余裕ができて、快適になったと思います。
とりあえず、この状態で使ってみて、後日、プーリーの状態を確認して、少し調整してみようと思います。
※追記1
ウエイトローラーセッティングについて
5.5×3+6.5×3=36g 動画の通りです。
6.5×6=39g 最高速度は変化無し。
5.5×6=33g 最高速度は変化無し。
悩ましい結果となりました。
ウエイトローラーは、たぶん、完全に端までは移動していないと思います。
プーリーに引いておいたマジックの線は、2ミリほど残っていました。
現在は、33gにしてあります。
ウエイトローラーの重量を変えても、最高速度に変化が無いと言う事は、どこかにボトルネックがあるのでしょうが、もう少し色々試してみないと解らないです。
現状で、特に不満は無いのですが、解らないというのは嫌なので、ぼちぼちやっていきます。
※追記2
クラッチを外して確認したのですが、クラッチシューが、まだ馴染んでいないようです。
※追記3
プーリーを外して確認しました。
外周まで、1~2ミリくらいでしょうか、マジックが残っています。
ドライブフェイスと、プーリーの間は17.5ミリくらいですので、ちょうど良さそうです。
ウエイトローラーは、外周まで言っていそうな感じだったので、プーリーの裏面を少し加工して、5.5×3+6.5×3=36gで組んでみました。
そして、最高速度は変化無しでした。もう少しウエイトローラーを重たくすれば、最高速が伸びる可能性はありますが、ただでさえ再加速が悪いので、最高速度はあきらめて、加速重視にした方が良いかと考えています。
※追記4
マジックの線を確認してみました。やはり、1~2ミリと言うところでしょうか。
5.5×6=33gにして走ってみましたが、最高速度は変わりません。
エンジンがレブリミットまで回ってしまっているのか、それとも、パワー的にこれが限界なのか、はたまた、クラッチ側にボトルネックがあるのか、結論は出せないままです。
まぁ、加速は良くなるので、とりあえず、これで行くのが一番のようです。
試すなら、より軽いものになると思いますが、現在5.5gより軽いウエイトローラーは持っていないので、また後日という事になります。
動画紹介中→鬼太郎チャンネル
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